こんにちは!声優として活動している者です。
現在も活動している身分ですので、名前は伏せさせていただきます。ご了承ください。
社会人の方が、声優を目指す上で喉のケアに必要なものや、自主練の教本は何が良いのかなど、声優志望者必携のアイテムが気になる人は多いかと思います。
まだ声優になる流れを把握できていない場合は、そちらを確認してからお読みください。
>【関連記事】学生や社会人から声優になる流れをまとめてみると?工程4段階
今回は声優志望の人が持っておくべきものを、私なりにいくつか紹介したいと思います。最後までお付き合い頂ければ幸いです。
この記事の目次(押すとそこへ飛べます)
【必携アイテム1】 声優の教本
声優は当然のように毎日文章が書かれている「台本」と向き合わなくてはなりません。
社会人からでも、学生から養成所に通っても台本を読むことはどちらでも同じです。
ですから、常日頃から文字に慣れておくことが大切。台本の読解力は台本は電子書籍ではなく紙ですから、声優として活動を考える場合には、紙の本や新聞を読む習慣をつけておくと良いでしょう。
そういった本の中でも自主練に使える教本は何か。
ここでは3つほど紹介しましょう。
【1】発声と身体のレッスン(鴻上尚史著、白水社)
1つ目は、鴻上尚史さんの「発声と身体のレッスン」です。
この教本には声優に限らず役者を目指す上で必要なメソッドがぎゅっと詰められています。
このサイトでも発声練習や腹式呼吸のやり方は解説していますが、さらに詳しい内容が書かれています。
>【詳細→】声優志望向けの発声練習のやり方
発声練習の仕方や体のリラックスの仕方と使い方、どんな声が良い声なのかなど、新人なら必ず実践しておきたい教本です。
また、部活動やサークル活動で出来る練習も載っていますから、学校に通う声優志望者にもぜひ読んでほしい、間違いなくオススメできる本です。
【2】声優力マニュアル(グラフィック社)
2つ目は「声優力マニュアル」という教本です。
こちらはアニメ声優向けとナレーター向けの2種類が発売されていますが、声優志望者ならばどちらも大変勉強になる内容になっています。
有名声優が演じたサンプルCD付きですから、なんども聞いて練習できるのも良い点です。
【3】アクセント辞典
最後は声優志望者ならば誰もが知っている「アクセント辞典」です。わざわざ書かなくともすでに持っているよ!
という人もかなり多いはず。
どの出版社が良いかわからなければ、NHKのものであれば安心かと思います。
正しいアクセントを学ぶためにも、地方の人だけではなく東京都民であっても必ず持っているべき一冊です。
しかし近年、持ってはいるが使っていなかったり使い方をわかっていない志望者が増えているようで、アクセントを間違えたまま現場にしてしまう新人もいます。
アクセントはその場ですぐ直そうと思って直せるものではありません。
直せなければ現場で「次」はありませんから、必ず持っておいて正しいアクセントを調べながら本を読んでくださいね。
>【合わせて読まれています→】NHKアクセント辞典とは?どうやって使うべきで、どの読み方が正しいの?
【必携アイテム2】のど飴
喉は声優にとって命です。ケアなど気にしていないというベテランの方もいますが、喉がそこまで強くない人は意識して喉を常に良い状態にキープしなければなりません。
加湿器があったほうが良いのですが、加湿器を持っていない人は、のど飴で対応する人が私の周りには多いので、今回はオススメののど飴をご紹介しておきます。
【1】龍角散シリーズ
まずは多くの人がご存知の、龍角散のど飴です。味に抵抗がない人はこちらが良いです。
少し荒れているな、と感じるようならば、「龍角散ダイレクト」も即効性があり一考の価値ありです。
【2】ボイスケアのど飴
龍角散は苦手だという人は、ぜひ試してほしいのが「ボイスケアのど飴」です。
咳が出そうだけど出ないような、菌が入って喉がむずむずとした時に舐めると、かなりの確率で治ります。
しかも、龍角散よりも癖がないという良いこと尽くし。音大と協力して作られた飴のようです。
私も含め、周りの声優仲間もかなりの人数が持っているアイテムです。
【必携アイテム3】 筆記用具「4色ボールペン」
声優志望者ならばレッスン台本で色々な役を演じなければなりません。
ですから「4色のボールペン」は必ず持っておきたいですね。
このキャラについては赤で、あっちのキャラのことは緑で、など使い分けるとレッスン中に演じながらでも注意書きを見られます。
もちろんそれ以上の5色、6色でも構いませんが、演じながら注意書きをしなければなりませんから、あまり大きくない、書きやすいサイズのものを選ぶのがベストです。
【必携アイテム4】 ボイスレコーダー(スマホ代用可)
その他に「ボイスレコーダー」は声優志望者全員が持っていなければならないアイテムです。
ただ、近年はスマートフォンの録音もそれなりの音で録ることができるので、編集ができるならばスマートフォンの録音機能でも充分です。何度も聞き直して練習しましょう。
また、意外と気がつかないのですが声優志望者は「クリップ」が必須です。
なぜ必要かというと、ボイスサンプルを作るときや資料をまとめる時に必要になるからです。
レッスンでもらう台本もA4のコピー用紙が多くかなり厚みが出ますから、楕円形の針金のようなゼムクリップではなく、たくさん挟めるターンクリップ型のものが良いでしょう。
また、もらった台本をはさんでおけるように「クリップボード型のファイル」もあると書き込みがしやすく、とても便利ですよ。
最後のまとめ
いかがでしたか?
知らないものもあればすでに持っているものもあったでしょうが、これらと全く同じものを必ず持てと言っているわけではありません。
ここで紹介したものの他にも、より優れた声優であるために必要だと感じたものはどんどん試していってほしいと思います。
この記事が、少しでも声優志望者の方、声優になってまだ日が浅い方のお役に立てれば幸いです。
筆者の情報
・ハンドルネーム:風間
・職業:声優(某事務所所属)
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