【これは声優なれない!】養成所に所属しても満足している人は失敗する理由

「声優になれない人とはどんな人か?」

筆者もそう考えるようになって、声優を目指していましたね。

私がアニメやイラスト、ゲーム雑誌などを見ると必ずと言っていいほど声優養成所の広告を見るようになった時からです。

 

一昔前と違い、アニメが一部の消費者にのみ認められていた時代と違って、

アニメの種類が多くなり、ドラマや映画と一緒に表現方法として世間一般人にも馴染んできて、アニメを大人になって見てたとしても変ではなくなりました。

声優になりたいという人は年々増え、30万人にも登ると言われています。

年に数千人が声優養成所を卒業し、事務所所属を目指して切磋琢磨しています。

 

そんな筆者も一度は声優を目指したことがありましたが、養成所に所属していても失敗に終わりました。

これから話すことを私自身が意識してやっていなかったという理由もありますので、是非声優志望者ならば読んで、今後の活動の糧にしてほしいと思います。

養成所に所属しているだけで満足している人は失敗する

その中で勝ち抜いた人だけが事務所に、さらにその中でも一握りの人だけが

世に名前を知られる声優になっていくのですが、その世界で勝ち抜くことが出来ず、脱落していく人の特徴として「養成所に所属しているだけで満足している」という事が挙げられます。

養成所はあくまで新人の集まりです。

養成所でプロの講師に褒められたとしても「学生の中で今日はよくがんばりました」ということでしかなく、
そのままの技術で満足しているようではプロの仕事を取ることはとてもできません。

声優養成所の技術以外のセールスも考えること

養成所に所属し、一定の技術を学んできたら、次はセールスを考える必要があります。

 

<1>自分の魅力をどう売り込み、どうやって仕事をもらってくるか?

<2>その仕事をどうやって次の仕事につなげるか?

<3>どのようにしたら声以外の部分でも売り込めるか?

 

という所まで考えて、やっとプロとしてのスタートラインに少し近づくくらいなのです。

要は自分がどのように御社(事務所)の役に立てるのか?価値を提供できるのか?

 

一般消費者に訴えかける前に、まずは事務所に価値を認めてもらわなければなりません。

自分のアピールポイントとセールスポイントをみつけ、そのセールスまでの一貫の流れを大事にしてください。

養成所に入って練習をしているのだから、腹式呼吸と発声・演技の技術はあって当然であり、プラス「容姿」や「声質の変化」や一芸なども養成所に所属している時から同時に育てるようにしてください。

しかし、だからといって勘違いしないようにしてください。基礎の能力はあって当然とはいえ、おろそかにしていいというわけではありません。

しっかりと鍛えていって、その上で初めてセールスを考え出すフェイズに来る。という意味です。

基礎がなければセールスを考えるフェイズにもいけません。

>【関連記事】声優志望者が鍛えるべき筋肉とはどこなのか?そして、その鍛え方

学校卒業の同期を「ライバル視」しないとまずダメ

養成所を卒業した先は自分より先に経験を積んだプロと仕事を取り合う世界なのに、「養成所に通って成績を上げているから声優を続けていけるだろうなー」という甘い考え方であるなら、速攻で数千~数万人という声優志望のライバルたちの中で脱落していく事になります。

周りにいる人たちは、みな仕事においてはライバルであるのに「声優を目指している仲間」と思って仕事と学校に線引きをせずに過ごしているのなら更に危険です。

養成所は「最低限のみ」教えてくれる

専門学校も養成所も学校は本当に最低限の事しか教えてくれません

青二塾は有名ですが、青二塾の学校を卒業している声優の白石涼子さんはラジオでマイク前での立ち回り方を教えてくれなかったから大変だったと話していました。

ここからもわかるように養成所や専門学校によりますが、実際の現場で出てからの作法は教えないところもあります。(指導方針としては、それよりも心構えやマインドの方が重要だと考えているケースです。)

 

専門学校や養成所に入所したから、私は声優になりたいと夢をちゃんと追いかけていると、満足したら危険です。

しっかりとセールスの仕方や、どのように生かしていくかは自分で考え、参考になるものは惜しまず購入し血肉とするように常に考えてみてください。

声優は声の仕事をしてはじめて声優なのですから、声の技術だけで満足せず、業界だけでなく周りの情報にしっかりとアンテナを張り、どのようにして自分を売り込んでいくか。

周りを観察して得た考えの中で、自分に取り込み実践していけることは何か?

これらをプロになっても考え続けることが、声優として働いていける可能性を押し上げる方法です。

 

筆者の情報

ハンドルネーム:はりた

職業:会社員(養成所選びで失敗して声優になることができなかった経験を持つ。しかし、演技面では2年以上の練習をやり抜いている。)

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