【合格率1割か?】声優事務所の所属オーディションの難易度はどれぐらい?

皆さんが思う声優活動をする為には、まず声優事務所に所属することから始まります。

 

そしてこの事務所に所属する為には、難しいオーディションに合格しなければいけません。

 

そのため中には「声優事務所のオーディションってどんな感じ?」「なんだか難易度が高そう…」と不安に感じる人も多いはずです。

 

では実際、声優事務所の所属オーディションの難易度はどれくらいなのでしょうか?

一般公開オーディションとは違うの?

事務所所属オーディションと一般公開オーディションの大きな違いは、対象受験者です。

 

未経験含む一般人相手にオーディションの参加を促す一般公開オーディションに対し、事務所所属オーディションは専門学校生やその他声優の勉強をしてきた人が対象になることが多いです。

付属養成所がある声優事務所は、養成所生から所属させるケースがほとんど。その為、未経験でマネジメント契約してくれる事務所なんてまずありません。

どこがやっているものなの?

「声優事務所」の所属オーディションなので、事務所が主催します。青二プロダクションや大沢事務所など、有名な声優事務所はどこもそうです。

 

また声優専門学校によっては、何十社も声優事務所を集めて合同オーディションを開催するところも。

 

これはヒューマンアカデミーやAMG(アミューズメントメディア総合学院)が有名ですね。

何歳から受けられるの?

年齢については事務所によって違いますが、大体の事務所は中学校を卒業した満15歳から受けることが可能です。

 

ただし、大手声優事務所「アーツビジョン」「アイムエンタープライズ」の付属養成所である「日ナレ(日本ナレーション演技研究所)」は、中学生から入所できるので、事務所の方針によっては中学生から所属できることもあるようです。

 

またもし小学生で受験できることがあれば、声優というより子役に近い形になるような気がします。

ほかの専門や養成所に入ってなくても受けられるの?

声優事務所の所属オーディションなので、事務所は現場に出られるような即戦力を求めています。その為、何かしら声優の勉強をしていないと合格は難しいです。

 

また未経験者の場合、所属オーディションを受けられる事務所自体が少ないので、大手の声優事務所に所属することはできません。

 

「小さくてもいいから早く声優事務所に所属したい」という人でない限り、まずは学校で勉強した方が良いでしょう。

これで事務所の所属になれるのはどれだけの確率?

事務所の規模にもよりますが、大手の事務所の場合100~150名受験して所属できるのは10名ほど。1割あれば多い方でしょう。

 

花澤香菜さんや立木文彦さんが所属する大沢事務所は、大手事務所では珍しく無料でレッスンを受けることができますが、その分毎年の応募者数は500名以上が確実。

 

しかもその中で研究生合格するのは、僅か2~3名と言われています。これで声優事務所に所属するのは容易ではないということがお分かりいただけたでしょうか?

 

どんなに努力しても、声優の世界に足を踏み入れることができる人は一握り。とても厳しい道のりなのです。

受ける前に気をつけること

声優事務所に所属するためには、いくつか気を付けるべき点があります。オーディションを受ける前に理解しておきましょう。

自己PRや滑舌練習は入念に練習する

オーディションは、「自分を事務所にいれてください!」というアピールの場。その為、自己PRを作りこむことが必要です。

 

また、当日渡しでセリフやナレーション読みがある可能性が高いので、滑舌練習もしておいた方が良いでしょう。

 

とはいえ中には、「セリフを言っているみたい」という理由で、作り込まれた自己PRを嫌がる事務所もあります。

 

自己PRの準備はした方が良いですが、ナチュラルに言えるようにするとグッドです。なかなか難しいことなんですけどね。

オーディション当日の服装は最大限に気を遣う

今後の人生を左右するオーディションなので、身だしなみも重要になってきます。

 

「友達と遊ぶちょっとおしゃれな服」レベルではなく、「自分のスタイルを良く見せる服」を選ぶことが大切です。

 

毛玉やほつれ、服の汚れは絶対NG。オーディション用で一式購入するくらいの勢いでコーディネートを考えましょう。

 

また女性の場合はメイクも必須。普段メイクをしない人、もしくは濃いメイクを好む人は、声優ファンが好むナチュラルメイクを心掛けるようにしてください。

事務所が求めるべき人材を理解する

個人的に、事前準備の中で一番大切なポイントだと思っているのがこれです。

 

そもそも声優事務所には、ひとつひとつ特徴があります。その特徴を事前に理解した上で、「どうすればこの事務所に入ることができるのか」考えなければいけません。

 

外画の仕事が多い事務所に、フリルのワンピースを着て「私、歌とダンスに自信があるんです!」とアピールされても困りますよね。それと同じです。

 

ちなみに先ほどの大沢事務所は、アニメの他にナレーションの仕事も多く扱っています。その為、滑舌が完璧でナレーションが得意な人は所属に有利といえるでしょう。

当日に意識すべき点

事務所所属オーディション当日は、とにかく「自分らしく」アピールするように心がけてください。オーディション経験者として、あまり猫を被らないほうが後々楽です。

 

普段は物静かで話さないタイプなのに、オーディションだけ無理に明るく振る舞ってしまうと、もし合格した時にそのキャラを維持し続けなくてはいけなくなります。

 

事務所もガッカリしますし、自分自身もしんどい思いをするでしょう。

 

もちろん笑顔や大きな声で話すことは大切ですが、全くの別人になる必要はないことを頭に入れておいてください。

プロの声優もオーディションで普通に落ちている

「木村良平」さん「浅沼晋太郎」さんをご存知ですか?

黒子のバスケの奇跡の世代の黄瀬くんなどをを演じる「木村良平」さん。

遊戯王5dsのクロウ役やあんさんぷるスターズの月永レオ役で有名な「浅沼晋太郎」さん。

 

二人は『あの花』のじんたん役のオーディションを実は受けていました。

見事に落ちています。声優を目指しているのならば二人がどれだけ凄い演技をする人かは十分ご存知のはず。

そんな二人でも、オーディションには日頃から落ちているんです。
声優になればなるほど、およそ10回に8回は普通にオーディションに落ちます。

つまり、それだけオーディションは落ちるものだと思った方がいいです。

木村さんや浅沼さんほどの実力がないことは、これを読まれているあなた自身が一番わかっているはずで、二人に及ばないのにオーディションで数回受けただけで落ち込むのは思い上がりなんですよ。

 

ちなみに二人はあの花の放送を見て「俺じゃなくてよかった。あれは入野くんで良かった」と二人ともそれぞれに語っていましたけどね。

出典はラジオの「浅沼晋太郎のガチガチ!」