問い合わせで「専門と養成所の総合的なランキングを作ってもらえませんか?」といった要望をもらったので、このページで作っておきました。
ランキングはときどき見直して変更されることがあります。
ランキングの順位の基準は以下の3つです!
【1】入学・入所するのに書類選考・オーディションの難易度が高すぎないこと
【2】このサイトで一定の人気があること
【3】卒業生か在籍生徒がアニメ作品などへのメディア出演実績があること
以上のバランスが取れている声優の専門学校と付属養成所をランキングにしました。
この記事の目次(押すとそこへ飛べます)
【1位】インターナショナルメディア学院
公式サイト:【インターナショナルメディア学院】
学費や受講コースは変更される可能性があるため、詳細は公式サイトを参照してください。
ここはアニメ出演できる可能性がデカい
結論からいうと、ここは圧倒的に生徒さんのアニメ出演の本数が多かったのと、審査の数が多いこと、入所の難易度が極端に高くないことの3点で「一位」となりました。
まず、特筆すべき点は「審査の数」ですね。
年に4回もプロダクション所属のチャンスがあるのは異常です。なるべく使える生徒は早めに売り出したいことが伺えます。
プロの声優にインタビューした時にその方に聞いた話ですが、他の養成所だと年に1回あったらいい方だと聞いています。
こちらの学長はドラゴンボールのベジータ役や名探偵コナンの服部平次役でおなじみの「堀川りょう」さんが学院長を務める養成所です。
最近は、エヴァンゲリオンのアスカ役の宮村優子さんが講師に就任したことで話題になりました。
まず他の養成所や専門学校と比べて、デビュー実績がとてつもなく高いんです。
・入所3か月で71名
・入所1年以内で433名
・入所2年以内で807名
・入所3年で1170名
入所3か月でデビューするのは業界内でもそんなに多くなく、青二塾のような入所するのが難しい付属養成所と並ぶといっていいです。
プロ声優からは他の養成所なら現場に行けるまで4年かかったという話も聞くので、この数字は驚異的です。
というのも、これらにはちゃんとビジネス的な理由があります。
インターナショナルメディア学院が提携しているIAMグループは、アニメを自主制作しています。最近だと、雨色ココアシリーズの「あめこん!!」が放送されました。
IAMエージェンシーに所属している声優さんには、ラブライブサンシャインの小原鞠役:鈴木愛奈さんや、アイドルマスターシンデレラガールズの神谷奈緒役:松井恵理子さんがいます。
短いスパンでこれだけ多くの人数を現場に送り出せる理由は、制作会社と深い関わりがあるからなのです。
場所は執筆時点で、本拠地である東京校以外に、名古屋・大阪・福岡・岡山・札幌・仙台・高松・大宮・新潟・浜松・宇都宮・長野・広島・金沢・柏・八王子・横浜です。
姉妹校だからといって、デビューのチャンスがないわけではありません。姉妹校からは8名アニメに出演しています。
そのため諸事情で上京できない人は、近くの姉妹校に通う方法もあります。もちろん、上京した方がデビュー確率が多いのは数字を見て明らかですので、できれば上京したいところですね。
インターナショナルメディア学院は3か月に1回「提携プロダクションへの所属審査」があります。
他の養成所の場合、査定は年に1回が普通なのですが、4回も所属のチャンスが貰えるのはここならではといっていいかも。ちょっと4回は贅沢ですね。
提携プロダクションは、IAMエージェンシーとアズリードカンパニーの2つです。
所属審査に合格した人は、この2つのどちらかに振り分けられます。
コースは週1回2時間×2コマのレッスンか、週1回4時間レッスンで、自分がなりたい声優像に応じてコースを選ぶことが可能です。
学費はおおよそで初期費用も含めて週1回4時間レッスンで、最低70万以上かかるぐらいです。
しかし、授業料免除の特待生制度があり、努力次第で学費を安くできます。
総じて「デビュー実績の多さ」と「姉妹校の多さ」が魅力的な養成所です。
【1】早くアニメに出演してみたい!
【2】20歳以上である程度歳をとってしまったので早く事務所に所属したい!
【3】在学中でもオーディションに応募・受けられるチャンスが欲しい!
【4】関東に住んでいる。
【5】初心者で、青二塾のような難易度の高いところは難しいと思っている
このような場合には、インターナショナルメディア学院は一押しと言えます!
公式サイト:【インターナショナルメディア学院】
>【一緒に合わせて読まれています】声優が辛口に評価。インターナショナルメディア学院もっと詳細に評価してみると・・・
【2位】アミューズメントメディア総合学院
学院学費や受講コースは変更される可能性があるため、詳細は公式サイトを参照してください。
公式サイト:アミューズメントメディア総合学院
ランキング第2位は「アミューズメントメディア総合学院」の声優科です。
当サイトでも資料請求をするユーザーさんが多いです。
現役声優が講師のため「先週のアフレコでこんなことがあった」などの生の情報も聞くことができることもあり、現場の情報面で人気の傾向にあるようです。
アミューズメントメディア総合学院(AMG)には、グレンラガン「シモン」役の柿原さんやFate「イリヤ」役の門脇舞以さんも通われていました。
他にも、TVアニメ「orange」や「みつばちマーヤの大冒険」など多数在校生が出演している実績があります。
コースは、
この2つです。
声優になるために時間をフルコミットしたい場合は週5のコースが向いていますし、社会人の場合なら忙しくて週5日なんて通っていられませんよね。
そんな場合に需要があるのが「夜間・日曜コース」です。こちらは20代の社会人も多く通っています。
当サイトでインタビューしたプロの声優さんもアミューズメントメディア総合学院の卒業生と現場で話したことがあるそうです。
ちなみに卒業生の313人以上がアニメなどの収録現場に出している実績があります。
しかし、声優に聞いた限り、オーディションの難易度は業界内でも厳しい方です。
実力が育っている者だけを排出しないと業界内で専門学校の評判にも関わりますので、ここは本気なのだと感じます。
基礎がしっかりとできている声優志望でないと、企業としてはビジネスでの利用ができませんからね。
基礎があるものを排出しているからこそ、結果として声優プロダクション率が71パーセントとかなり高い水準を保てていると鑑みれます。
71パーセントを実現している要因には、アミューズメントメディア総合学院が業界との太いパイプがあるのも理由の一つです。
また、卒業後はアミューズメントメディア総合学院(AMG)からTwitterでフォローまでされ、卒業後どうなっているのか?を確認してくれるほどアフターフォローが強めです。
これがTwitter経由で声優を採用する立場にある方々に知られるきっかけにもなっています。
公式サイト:アミューズメントメディア総合学院
>【一緒に読まれています】アミューズメントメディア総合学院のもっと詳しいことをまとめてみました。
【3位】青二塾
公式サイト:【青二塾】
学費や受講コースは変更される可能性があるため、詳細は公式サイトを参照してください。
青二塾は、声優を目指す場合に絶対に名前を聞く養成所といっていいでしょう。青二塾の出身者には有名な声優さんも多く、実績は申し分ないです。
以下、出身者の一例になります。
・「進撃の巨人」のリヴァイ兵長役の神谷浩史さん
・「スラムダンク」の流川楓役の緑川光さん
・「ゆるゆり」の船見結衣役の津田美波さん
声優を目指しているならば知っている方々ばかりですね。
しかし、有名で実力があるからこその弱点もあります。
養成所は優秀だが「通える場所が」限られすぎてる
そもそも青二塾に入りたいと思っても、養成所は東京と大阪の2つしか開講していないことです。
物理的に行けない人、経済的に引っ越しが厳しい人は受けないため、総合的には声優になるチャンスはインターナショナルメディア学院やアミューズメントメディア学院よりも下がることになります。
また、東京校は週5日通わなければならず、現実的に学生や会社員は通えません。
東京にもう一校「青二塾」はあるのですが、こちらは週3日で平日働いている人に配慮があるのですが、フリーターでないと厳しいでしょう。
初心者には入所オーディションの難易度が高すぎる
青二塾は東京と大阪の合計で160名までしか入塾できないルールがあります。そのため試験倍率も自然と高くなり、他の事務所の3倍と言われています。
初心者の声優志望からすると、青二塾に入所することすら非常に困難です。
総じて、通うのまでに敷居が高いというのが最大の弱点になります。
それでも、所属できて「週3日」or「週5日」を2年間バイトしないでも生活費の貯金が尽きず、青二塾内で教えられたことを100パーセント身につけることができれば、声優になれる確率はグンと高くなる。
といっていいです。
>【一緒に読まれています】青二塾は入るのが難しい?付属養成所「青二塾」をもっと詳細に語ると・・・
声優専門学校&養成所ランキングを読んでどれを選ぶべきなのか?
ここまで読んできて、どの専門学校も養成所も一長一短な部分はあります。
問い合わせで声優志望さんから、「どの専門や養成所に所属すれば声優になれるのでしょうか?」といった質問をよくいただきます。
でも、そんな単純な話ではないんです。
まず冷静に捉えていて欲しいのは、専門も養成所もお金儲けのためにこの子たちは使えないのかな?
学校機関というのは、これが念頭に置かれていることを忘れないでいてください。
「お金儲けとか、汚い!」
とか感情論を言っているわけではりませんよ。
これを逆に言えば、声優としての魅力や技術があれば、「学校関係者も全力で売りに出したい」と思っているわけです。
なぜなら声優として有名になってくれれば、「この人も、うちの卒業です!」と学校の実績にもなり、次の声優志望生が応募してきてくれるからです。
提携先グループや付属養成所なら「そのまま自社で売り出せるかも?」と考えます。
なので、「良い養成所ってどれかな〜」と吟味しすぎるよりも、どの専門や養成所でもチャンスは挑戦者次第です。
あなたの受け取り方によって、ベストな養成所にも、ダメな養成所にも映り変わります。
「実績が一番多い養成所が一番ベストな養成所なんだ!」と考えてしまいがちですが、ライバルも多くなるし、そもそも入所できないし、で、万人向けではないことを覚えておいてください。
最後に、公式サイトのリンクを貼っておきます。学費やコースなどは公式サイトと資料請求で詳しい情報を確認できます。
<2位>【アミューズメントメディア総合学院 】
<3位>【青二塾】