【現実】ブサイクでも声優になれるのか?最低限のルックスは必要なのか?

プロの声優にはブサイクな顔でなれるのか採用されるのかを説明

「声優になるのに顔の良さやルックスって関係あるかな?」

「ちょっとだけブサイクだけど声優になれるのかな?声は結構自信あるんだけどなぁ」

そう考えられたことが、一度はあると思います。

 

私も一時期、声優を採用する場に居たこともあり、現場でそれを見てきました。

やはり最近はかわいい声優が比にならないくらいに増加しています。

「巨人の星」

「鉄腕アトム」

「ドラゴンボール」

「ブラックジャック」

「初代遊戯王」

などの昭和を代表とするアニメーションとは、もう全くの別物と考えてもいいくらい声優も派手になりました。

「涼宮ハルヒの憂鬱」というライトノベル系の作品がアニメ化され出した辺りから、声優のテレビ出演やCM、雑誌など表舞台(メディア)に露出するようになりましたね。それでも当時は平野綾さんなど一部の声優のみで相当に珍しい部類でしたが。

 

で、現在ですが、正直なことを言います。ルックスは最低限良くないと今の時代、声優になるのは難しいです。

最低限といったのには、理由があります。それは・・・

化粧をして綺麗になれる顔であるかどうか。

これが最低限のルックスと言えます。

 

化粧をしても、かわいいまたは美人、または「愛嬌がある」と客観的に思われなければ一部のアニメには採用されません。

まず、現状認識として声優で顔が良い人が増えている現実をご紹介します。

 

以下の声優を紹介した雑誌をアマゾンなどで検索してみてください。

 

・「声優グランプリ」

・「声優STATION」

・「声優アニメディア」

・「VOICEGANG」

・「声優JUNON」

 

これらの雑誌で、大抵はビジュアル映えする男性や女性が表紙を飾っているのがわかりますよね?

 

化粧をして見栄えが良くなる最低限の容姿があって、そこから声優としての実力が審査されるという具合です。

なので最初の時点でスタートラインにさえ立たせてもらえない人がいるのも現状で、ブサイクすぎて化粧もできないのだとすれば、可能性はまずないと思ってください。演技や声が良くても考え直した方が良いです。

じゃあ、なぜ顔が重要なのか?

声優って声の職業でしょ?なんでそこまで顔が条件に入るの?

と声優志望者から、反応が返ってくることと予想できますが・・・

 

私もよく聞きますし、声優に顔はどうして?という質問は耳にタコ状態なのです。

でも、考えて見てください。

結局のところ声優はビジネスです。お客さんか事業者からお金をもらう必要があります。

だから採用側は声優をショービジネスとして利用できるかどうか?その条件を採用側はしっかり考えるわけです。

 

分かっているかもしれませんが、近年はCDもDVDもブルーレイもそこまで売れません。

箱いっぱいに特典を付けたり、店舗ごとに特典が違ったり・・・と、そのような工夫をしてやっと売れるくらいです。

 

一般の消費者にお金の余裕がないこともありますが、ストリーミング再生ができるhuluやアマゾンプライム、ソフトバンクの「アニメ放題」など、低価格でたくさんのアニメが見れるサービスが増えました。

 

こうなるとアニメ単体で売り上げを出すのは困難ですし、もうそのような時代は過ぎ去っています。

じゃあ、どこで稼げばいいと思いますか?

 

 

残されているのは選択肢は2つです。(一つはまた別でお話しします。)

その一つが、

・「リアルイベント」

になります。

 

イベントで声優を出して、客を集客しお金を集めるしかありません。

売れる作品であればあるほど、声優参加のイベントは増えます。

 

この時、お金を払ってまでブサイクを見たいと思うお客さんはいらっしゃいますでしょうか?

平日5日間を会社で働いて疲れきった心を癒すために2日の休日を割いてまでお台場や幕張、六本木にまで足を運んだのにブサイクを間近で鑑賞してその人は何が嬉しいのでしょうか?

 

現実問題として、ブサイクでは人を集客できません。これは男性でも女性でも同じです。

そもそも、アニメに出てくるキャラクターはみんな美女や美男子、または「いけてるおじさま」です。

このことからも、視聴者はブサイクキャラクターをアニメでも観たくないことが伺えますよね?

 

アニメのキャラを演じるのが声優です。

アニメのキャラに顔が劣っていれば、「なんだ。この程度か。かわいくないな。もう観ないようにしよう」なんて思われたらビジネスチャンスを逃します。

 

だから、化粧をして綺麗にならないほどの顔であれば、企画会社はアニメのショービジネスに利用してくれません。

それを知っている事務所や、アニメでの声優採用の場ではブサイクの声優志望者を落とします。

 

これは酷かもしれませんが、よく意識しておいた方が良いです。

男性も女性も「観て癒される美しいもの」を求めます。そこにお金が発生します。

 

「これじゃブサイクな人が不公平みたいじゃないか!ふざけるな!」

確かにその通りです。

ブサイクのままでは、声優という職業は不利なのか確か。

 

でも、顔が綺麗でも採用されるかどうかは分からないので、不公平かと言われると見る角度によって変わるでしょう。

 

なぜなら「化粧」という最終兵器が残されているからです。声が良くて、最低限のルックスならば化粧でいくらでも化けられます。

それに、すっぴんさえ見せなければ問題ありません。となると、多少のブサイクで声がかわいい。などの方がよっぽど可能性は残されます。

 

角度によって、ブサイク不公平とはなりません。

 

このルックスの流れは声優業界に止まらないでしょう。

例えば、スポーツはまだ実力本位ですが、フィギュアスケートでイナバウアーでも知られる荒川静香選手や浅田真央選手、鈴木明子選手などの美人アスリートがモテはやされている世の中の状況を見ると、

声優業界の様に顔を重視したスポーツアイドルなどが登場するのも時間の問題でしょう。

 

それだけ、技術のある美人、美男子が求められる世の中になってきている背景があるため、

ショービジネスに繋げられるかどうかは今後の声優業界ではさらに当たり前化(スタンダードに)されていくでしょう。

また、容姿と関連してもう一点だけ重要視されるポイントがあります。

実は容姿と声の演技だけでも、声優になるのは厳しいです。それがコミュニケーション能力です。

コミュニケーション能力の有無で弾かれる?

コミュニケーション能力が低い人もアニメの採用時には弾かれる傾向にあります。

アニメや映画の吹き替えなど複数の人が集まっての収録では、他人と上手く息を合わせなくてはいけません。

 

これが出来ないと先輩や音響監督などの方々に現場で嫌われてしまいます。

さらに収録後の打ち上げでも一緒に飲んで楽しそうな人物かどうかが今後も起用しようかどうかを左右します。

というか、単純に記憶に残るかどうかという話です。

飲みで会話して、あの人面白かったなーと記憶に残りますよね?

 

特に大御所声優の影響力は大きく、彼らに嫌われてしまえば声優としての仕事は成り立ちません。

それでも容姿に優れていれば若年層を中心としたファンを獲得する事ができるため圧倒的に有利です。

 

一見、声優だから声が最も重要な気がしますが、基礎的な部分はもうあって当たり前。

今はモデルの採用と同じくらい「外見」と「コミュニケーション」を見ます。

「声」が良ければ声優として頑張れるというのはもう過去の話となっています。

 

コミュニケーション能力を鍛えたい場合は、以下を参考にしてください。

>【関連記事】声優志望者にとってコミュニケーション能力が鍛えられるアルバイト一覧

 

筆者の情報

ハンドルネーム:雑貨

職業:声優の採用する現場に関わったことがある職種(本人の希望により伏せています。)

【執筆記事】声優養成所・専門学校に入ったら日々何を考えレッスンするべき?

 

【執筆記事】声優志望者に必要な筋肉とその鍛え方とは?