声優の柿原さんなども通われていたことのあるアミューズメントメディア総合学院(AMG)に入学したことがあるので、その時の話をしていこうと思います。
実際にアミューズメントメディア総合学院(AMG)を卒業して声優になられた方と最近、偶然話す機会があって話したこともありました。
その時に、「声優は声で演じる職業だけど、役者ということで俳優や女優と変わらないから、アニメがやりたいとかって区別しない方が良い」といったことも語っていましたね。
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なぜ「声優」を目指した?AMGへの入学のきっかけ
小学校の時からアニメやマンガが好きで、よく見ていました。
「新世紀エヴァンゲリオン」を見て、声優という仕事を知り「自分もやってみたい!」と思うようになったんですが、その頃から「私は声優を目指す!」と周りの友達や家族に話し出しました。
当時、私はまだ小学生でしたので、親も本気にせず「エヴァンゲリオンをみて声優になりたいの?まあ、いいんじゃない。」という軽い感じでしたが、
中学、高校になっても言い続けていたため「ここまで希望が変わらないのはすごいな…」と関心したらしく、高校卒業後の進路の一つとして考える事を許してくれました。
卒業後は、声優としての道しか考えていなかったので、早速いろいろな専門学校の資料の取り寄せをしました。
今となって、色々な専門学校や養成所の資料を請求するのはいち早くやっておくべきで正解だったなと感じます。
その中に、アミューズメントメディア総合学院の資料が一番目立っていたために、アミューズメントメディア総合学院の体験入学に行こうと決心したのを記憶しています。
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いろいろな学校の体験入学に参加する中、AMGは対応してくれた先生も感じがよく、在校生も私のいろいろな質問に細かく答えてくれたため、校舎もきれいだし、親も納得させたので、入学をすることができました。
AMGに入学してからの声優志望生活はどんな?
私は地方から、東京へ上京しました。
山手線で初めて「恵比寿」へ行った時の都会の圧倒感は忘れられません。
登校日一日目に、緊張して少し迷っていると、アミューズメントメディア総合学院(AMG)の女の講師さんが入り口に立っていて、「こっちだよー!」と手招きをしてくれました。
それだけで、安心して校舎へ入ることができました。
早速、テキストが配られ、一日目はガイダンスのようなものを行いました。
翌日からの授業はいきなり本格的なもので、いろいろな先生が入れ替わり立ち替わり来るので、「いろいろな先生に学べるんだな」と感動でしたね。
私の時は1クラス20名ほどで、女性が少し多いくらいでしたね。
声優を目指す声優志望の方の中では男性よりも女性の方が最近は多い傾向にあります。
夏休みまでの授業は、基礎体力作りのようなカリキュラムが多かったです。最初から体力作りをしている人や体力に自身がある人とっては退屈に映るかもしれません。
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しかし、練習していて一番つらかったのが、「ボイストレーニング」の授業です。
ジャンプをしながら、「あいうえお」~「ん」までを3セットほど繰り返します。肺活量を上げるためのレッスンですが、運動をしてこなかった私に取ってはかなりつらい体操でした。
前半は、演技の練習はあまりなく、ほぼ「滑舌の練習」や「外郎売」「観劇の鑑賞」が多かったです。
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AMGに入学し苦労した「方言」
アミューズメントメディア総合学院(AMG)は夏休み明けから、徐々に演技のやり方などが入ってきます。
ナレーションを主に、アニメのアテレコなどをやっていました。
自分の不器用さに泣きそうになりながらアテレコ挑んだのを覚えています。
この頃から、少しずつ、周りとの差がつき始めます。
やはり、地方出身は、イントネーションから直さないといけないので、かなり苦労します。
地方出身者で訛りが強い方はそれだけで練習量は極端に増えてしまいますため、練習量には覚悟した方が良いです。
正直、専門学校や養成所に入学する前にイントネーションを正す練習は行っておいた方が演技の練習に身が入りますよ。
これはアミューズメントメディア総合学院だけではなく養成所や専門に入るなら全てに言えることです。
声優になってアフレコする場合に以下の方言の方は注意してください。
<1>茨城県
<2>青森県
<3>大阪弁
<4>栃木弁
<5>山形弁
<6>岩手県
など、訛りが強かったりすると厳しいです。
山形県出身の声優志望者が、山形県のキャラクターだけを演じたり、その地方の言葉だけを演じるならばいいですが、そんなことはありえません。
やはり、方言よりも標準語に近いイントネーションにするようにと教えられます。
この点から東京や神奈川県、埼玉県に住んで過ごしてきた声優志望者は練習量が一部減るため有利になりますね。
AMGで進級時に迫られた決断
アミューズメントメディア総合学院(AMG)に一年間過ごしてみて、辞める人がちらほら出てきましたが、私は声優になりたかったし、親にも100万円以上のお金を出してもらっていたので、アミューズメントメディアに通い続けることにしました。
実際、仲間たちとはお互いにアドバイスをし合ったり、集まって練習をしたり、悩みを言い合ったりと、毎日がとても充実していました。
最初のときに筋トレばかりやらされたので、つらい思いをしましたが、2年の時には体力もだいぶ付いてきて、やっとあの時のレッスンの意味が理解できました。
やはり筋トレは専門や養成所に入る前からやっておくべきだったなと後悔しましたね。
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2年時からは本格的なカリキュラムが多そうだったので、楽しみでした。
AMGで楽しかった授業
アミューズメントメディア総合学院(AMG)で楽しかった授業といえば、5人のグループに分かれて、ラジオ番組を作ったことが楽しかったです。
自分たちで、番組の企画~パーソナリティーから途中のCM作りまで、30分ほどの番組を作りました。
CMはギャルゲーを作ったのですが、乙女な(台詞)セリフを言うのが楽しかったですね。
AMGの2年次中盤にもなると生徒で差が出てくる
2年次も中盤になると、仕事をもらっている人が出てきます。
「やっぱり違うな…自分も欲しいな…」と思いながら、家で泣いたこともあります。
「アミューズメントメディア総合学院(AMG)に入所した最初から努力しておけばよかった…」と卒業を間近に控えていろいろと考える時期になります。
年が空けると、学内オーディションが始まります。
そのため2年次の中盤からはもっとも大切な時期です。基礎ができていないと話になりませんが。
AMG学内オーディションのこと
アミューズメントメディア総合学院(AMG)の学内オーディションが間近に迫ると、学校の雰囲気も少し変わります。業界のマナーや各事務所の傾向なども学び、備えます。
中には、無理だと言って、他の養成所のオーディションを受け始める子もいます。
しかし、アミューズメントメディア総合学院(AMG)の学校自体がかなりフォローしてくれるので、万全の体制で挑むことができました。
内容は、簡単なナレーションを読む、二人一組になってのセリフの掛け合い、課題曲の1番を歌うというものでした。
AMGで学んだこと、得たことについて(感想)
やはり、自分の希望の進路に進ませてくれた親には、感謝の言葉しかありません。
声優を目指してよかったことは、後悔もあるけど、仲間ができたことや、入学すると比べて圧倒的に喋りが上達していること、そしてチャレンジ精神や物事について前向きな性格になれたことです。
また、自分の好きな世界に身をおき、プロの方に学べるなんて本当に幸せな2年間でした。
学校には当時、「声優科は体力づくりのため、エレベーターの使用不可」というルールがありました。
アミューズメントメディア総合学院(AMG)の設備はとてもキレイで、掃除も毎日されており、都会の学校ならではのスタイリッシュな校舎です。
声優の業界は厳しい世界ですが、努力をし続けられる人はどこかで花開くと思うし、不安がらず、興味があれば資料請求くらいはしてみて、判断した方が良いと思います。
「あがり症」の人や「引っ込み思案」の人は、声での演技をする上でやはり弱点となります。
その点は、学校に入るとか関係なく、声優を目指す場合には、今から少しでも改善していった方がいいです。
ただし、あがり症などは焦るともっと酷くなる症状ですから、ゆっくりと、馴染ませていくといったイメージで挑みましょう。
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筆者の情報
ハンドルネーム:野々奈
職業:現在は会社員。小学生の頃にエヴァンゲリオンをみて声優になりたいと思い、中学・高校と声優になりたい夢が変わらなかったため親を説得しアミューズメントメディア総合学院に入学した経験を持つ。