声優の夢は、いつまでも追いかけ続けることはできません。
自分の実力に限界を感じたり、年齢的に続けることが難しくなります。
そうなると、声優になることを諦めざる負えません。
このようなケースは決して珍しくなく、むしろ声優志望者のほとんどは別の道へ進んでいます。
今回は、声優になれなかった人のその後についてご紹介します。
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声優から舞台俳優になる人も
声優から舞台の道へ進む人は結構います。声優志望者は、学校や劇団で一度は舞台を経験すると思います。
マイク前で黙々と演じるのとは違い、人間相手により「演じている」実感がわいてくるのは舞台でしょう。
特に、演技力が高い声優志望者が舞台を経験して、そのまま舞台俳優として一歩を踏み出すパターンがあるのです。
また、声優養成所の所属オーディションに落ちて退所した人が、再起をかけて劇団に入るパターンもみかけます。
私の同期にも舞台俳優になった人がいますが、その人から定期的に舞台のお誘いが来ます。
声優は滑舌や正しいアクセントも重要視されるので、いくら演技力が良くても発声が悪かったら声優になることはできません。
その為、講師から「声優は難しいけど舞台ならいけるんじゃない?」と勧められることもあります。
ボイストレーナーになる人も
これはちょっと特殊なケースですが、実際にいるので紹介します。
残念ながら所属オーディションで落ちてしまい、年齢的に声優の夢を断念した人がいます。
その人は、演技力はともかく非常に響く声が出せて歌も上手なのが特徴的でした。
「せっかく声優の勉強をしたんだから、このスキルを生かせる仕事に就こう!」と考えて、ボイストレーナーになろうと考えました。
ただ勉強はしていたとはいえ、決してプロになったわけではないので、応募しても断られる一方だったそうです。
それでもなんとか、幼児向けの歌の先生のアルバイトに合格して現在も続けています。
アルバイトなので決して余裕のある生活は出来ていないようです。
しかし、「死ぬ気で頑張ったことを仕事に生かせられるのは嬉しい!」と語ってくれます。
今の夢は、幼稚園の先生になることだそうです。
声優志望の時のアルバイト先でそのまま正社員に
声優志望者のほとんどはアルバイト生活をしています。
声優の道を断たれた人は、とりあえずアルバイトを続けながら今後の進路について悩みます。
これは私の経験談なのですが、声優を諦めた人って態度や雰囲気で分かるんですよね。
「いつも〇曜日に休み希望入れていたのに最近入れてこないなあ…」
「目が死んでて覇気がない」
「ひょっとして声優の学校通っていないんじゃ…?」
職場の人もなんとなく察しますが、デリケートな問題なので誰も言ってこようとはしません。
諦めた側からしても、「オーディションに落ちて声優になれませんでした」と言いにくいものです。
しかし、中には声優になれずアルバイトを続けた結果、そのまま正社員になった人もいます。
飲食店の店長になった人、キレイな声を生かしてデパートの店内放送を任された人など様々です。
声優になれなかったとしても、アルバイト先とご縁があればそのまま就職することもあるのです。
地元に戻って職を探しても見つからない
良い例もあれば悪い例もあります。
声優を諦めて地元に帰る人も多いのですが、ほとんどの人はハローワークなどで正社員の道を探そうとします。
しかし、「声優の勉強をしていた」「フリーターをしていた」では、採用側からすると魅力が感じられないのです。
ほとんどは書類審査で落とされたり、面接で「なんで声優なんか目指したの?」と屈辱的な言葉を浴びせられたりするのです。
そんな困難を乗り越えなんとか職に就いた人もいますが、就職活動に挫折してフリーター生活を続ける人がいるのも事実なのです。
声優になれなかった人は就職するケースが多い
今回は、声優になれなかった人のその後をご紹介しました。
20代前半~後半の人の話なので、基本的に就職するケースが多いです。
女性は、声優志望時代から付き合っていた彼と結婚するパターンも多いですね。
10代の学生になると、新たな夢に向かって進学することもあるのでしょう。
「声優になれなかったらどうしよう」と悩んで、一歩を踏み出せない人もいるかと思います。
しかし、もしなれなかったとしても意外となんとかなるものです。
ただし、自分でタイムリミットは決めるようにしましょう。
人生一度きりなので、40代になってもダラダラと声優の勉強を続けてしまうと、本当に人生詰んでしまいますから。