映像テクノアカデミアは、東北新社グループが運営している専門学校です。
そしてこの東北新社グループとは、映像制作や配給を行う会社で、海外ドラマや外画に出演しやすいメリットがあります。
卒業生も、
・東條加那子さん(スーサイド・スクワット:ハーレイ・クイン)、
・杉村憲司さん(奇皇后:タルタル)などなど。
特に外画で活躍されている声優が多いです。
そんな映像テクノアカデミアは、一体どんな学校なのでしょうか?良い点と惜しい点をそれぞれご紹介します!
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映像テクノアカデミアの良い点
映像テクノアカデミアは、一体どんなカリキュラムがあるのでしょうか。声優である私から辛口の評価をしていきます!
2~3年でプロを育てる!豊富なコース内容
映像テクノアカデミアは、選ぶコースによって在籍期間やレッスン内容が違います。
①アニメ・外画コース ステップ1
②アニメコース ステップ2・外画コース ステップ2
③アニメコース ステップ3・外画コース ステップ3
1年目は、発声や滑舌、演技の基礎を学びます。2年目・3年目になると、アニメコースと外画コースを選び、より実践的なレッスン内容となっていきます。
各コースとも、在籍期間は1年間。他の専門学校や養成所で声優の勉強をしたことがある経験者は、試験を受けて②か③に飛び級することも可能です。
また初心者でも「3年間も通いたくない!」という人は、「キャッチアップコースステップ1+2」というコースもあります。
これは先ほどのステップ1とステップ2の内容を、1年間で学ぶ短期集中型コースのこと。キャッチアップコースはステップ3までありますが、これなら2年で卒業できます。
通常コースは週1回~2回の2時間ずつ行われますが、キャッチアップコースは週3回2時間ずつで開催されます。
プロダクション所属率は65%!プレゼン公演がある
ステップ3コースの最後には、プレゼン公演があります。これは、プロダクション所属の公開オーディションのことです。
実際には、40社以上の声優事務所関係者の前で、制限時間1分以内に自己PRをします。プロダクションから個別に連絡があった場合、審査・面談に進めるという流れです。
毎年このプレゼン公演で、全体の65%以上が声優事務所に所属。オーディション用台本はなく自分で考えなければいけませんが、「自分」をアピールする絶好のチャンスです。
プロダクション所属後のサポートも充実!プロクラスも開設
映像テクノアカデミアで最大の特徴なのが、プロクラスが開講されていることです。
これは名前の通り、プロの声優を対象としたレッスンのことで、プロクラスに興味がある声優志望者も多いのではないでしょうか。
実際に現場に出ることを目的としており、期間は1年間。音響監督やディレクターが講師で、オーディション形式のレッスンが行われます。
事務所に所属したとしても、1年目から現場にいける新人声優は一握り。
しかしプロクラスなら、レッスンを受けながらも仕事が貰える可能性が高いので、毎年受験者が多い人気コースとなっています。
映像テクノアカデミアの惜しい点
「声優専門学校=声優の基礎を学ぶ学校」のイメージを覆した映像テクノアカデミア。しかし実践的なレッスンが売りだからこそ、惜しい点もありました。
クラスの数が多すぎてわかりづらい
今回、映像テクノアカデミアを色々調べていきましたが、コースがありすぎて整理するのが大変でした。
・通常のアニメ・外画コースは3年
・キャッチアップコースだと2年
・所属できたらプロクラスに進級可
・プロクラスへの合格を目指したプロ特訓(これも所属者が対象)
実際整理した時、「プロ特訓?」と疑問に思いました。
プロクラスに進級するために試験を受け、落ちてしまった人は再度プロクラス合格プロ特訓を受講する…といった流れでしょうか。
また学費も週のコマ数も、コースによってバラバラです。初めて公式HPを見た人は、きっとわかりづらいと思います。
資料請求をする、体験入学を受けるなど、時間をかけて理解した方が良いでしょう。
プロクラスは映像テクノアカデミア出身者が優先
映像テクノアカデミアの人気コース「プロクラス」は、毎年大勢の受験者が集まります。
映像テクノアカデミアを卒業しなくても、外部から参加は可能ですし、全部で12クラスあり25名ほどいるので、一見受け皿は多いように見えるでしょう。
しかし実は、プロクラスに進めるほとんどが、映像テクノアカデミア出身者なのです。確かに、自分の学校で育てた生徒に来て欲しいですよね。
しかも公式HPには、在籍期間が記載されていません。
どうやら複数年在籍可能のようで、最長7年間在籍した声優もいるほどです。
このように先輩がすでにたくさん在籍しているので、新しく入るには空きが少ないのが現実です。
外画の実践的なレッスンは映像テクノアカデミア
映像テクノアカデミアは、他の専門学校と比べてレベルが高い印象があります。
実際事務所関係者も、この学校を高く評価していましたし、私の周りにいるテクノアカデミア出身の声優は、皆とっても上手です。
「外画専門の声優になりたい!」
「アフレコやナレーションなど実践的なレッスンを受けたい!」
「事務所に入った後もレッスンを受けたい!」
このような場合には、映像テクノアカデミアは選択の余地がありますね。