【鼻腔共鳴】声優なるのに必要?鍛えるとオーディションで有利【鍛える方法】

声優を目指す皆さんは、「鼻腔共鳴」という言葉をご存知でしょうか?過去に歌のレッスンをしたことがある人なら聞いたことがあるかもしれません。

 

声優になる為に、鼻腔共鳴は必要不可欠です。今回は、鼻腔共鳴のメリットや訓練方法についてご紹介します。

鼻腔共鳴とは?

鼻腔共鳴とは、その名の通り「鼻腔に声を当てること」を指します。鼻腔に声を当てることによって、よく響く声を出すことができるのです。

たまに、そこまで大きな声を出していないのにすごく聞き取りやすい声で話す人がいませんか?それは、鼻腔共鳴がしっかりできているからです。

 

反対にカラオケで大きな声で歌えない人も見かけますが、これは鼻腔共鳴ができておらずマイクに声が乗らないから起こります。

 

ちなみに人によっては「鼻声」と呼んだりもしますが、鼻声は鼻を響かせないので鼻腔共鳴とは全くの別物なので気をつけましょう。

マイク乗りが良い声を出すことがプロ声優への第一歩!

声優視点でお話しますと、鼻腔共鳴をマスターすることでよりマイク乗りの良い声を出すことができます。

 

業界人の中には「そもそも声を扱うプロなんだから、いい声を出すのは当然でしょ?」と指摘する人も多いもの。

 

そのため「良い声を出す」という意味で、鼻腔共鳴は最低限マスターすべき項目に入るでしょう。

 

また、現場側からしても、特にミキサーさんはマイク乗りが悪い声優を嫌います。

 

マイク乗りが悪いと他の声優との声質バランスが崩れてしまい、後で修正しないといけない為、注意してください。

鼻腔共鳴の確認方法と訓練の手順

鼻腔共鳴の訓練といっても、はたして自分で出来ているのかどうかさえ怪しいもの。そこでここでは、鼻腔共鳴の確認方法から訓練方法までご紹介します。

鼻腔共鳴はハミングで確認できる

鼻腔共鳴ができている証拠として、鼻が振動していることが大切です。まずは、自分は鼻腔共鳴ができているのかどうか確認しましょう。

 

<鼻腔共鳴の確認方法>

 

 

【1】花の付け根を軽くつまむ

【2】「ん~」と声を出す

【3】口を開けて「あ~」と声を出す

 

 

 

声を出した時、鼻に振動があると鼻腔共鳴ができている証拠です。実際にやってみると、口を開けた状態の方が難しかったりするんですよね。

鼻腔共鳴の訓練方法

鼻腔共鳴ができるようになるには、鼻腔に息を入れるコツをつかむことが重要です。そうすることで、鼻が震えてよく響く声を出すことができます。

 

<鼻腔共鳴の訓練方法>

 

【1】口を半開きにした状態で「ん~」と声を出す

【2】声を出した状態のまま「あ~」に変える

 

鼻腔共鳴ができない人は、口から息を出し過ぎてしまうことで鼻腔を震わせられないケースがほとんど。

 

その為まずはやりやすい「ん~」でコツを掴んで、そのまま「あ~」に変えていくようにすると上手くできるようになります。

 

「あ~」ができるようになったら、その他50音全てできるかどうかチャレンジしてみてください!

鼻腔共鳴を鍛える際の注意点とは?

実は、鼻腔共鳴はそこまで難しいテクニックではありません。歌を歌う時ならまだしも、普通に発声するだけなら習得するのに時間はかからないと思います。

 

ただし、これが収録現場だったり、オーディションだったりすると話が違ってくるんですよね。

 

緊張してガチガチ状態だと、喉に力が入ってしまい良い声が出せなくなってしまいます。注意点として、どんな状況でも鼻腔共鳴ができるように完璧にマスターすること。

 

一度や二度できたからといって訓練を辞めるのではなく、しつこいくらい反復して練習するようにしてみてください!

歌う場合でければ、恐ろしい努力は必要なく手に入るものになりますので、声優になりたい場合はなるべくやっておくべきだと私は感じます。

鼻腔共鳴・ボイストレーニングで参考になる本は?

もっと鼻腔共鳴について勉強したい人、もしくはボイストレーニング本を探している人に向けて、私がおすすめする本をご紹介します。

「頭式呼吸」共鳴ボイトレ法 平山了

「鼻腔共鳴がどうしてもできない!」「鼻腔共鳴のメカニズムをちゃんと知りたい!」という人におすすめの1冊です。

 

内容は完全に歌手志望者向けの本なのですが、鼻腔共鳴の大切さがしっかり書かれています(共鳴を鼻の位置で固定することで音程が安定するなど…)。

 

声優をしながら歌手もやりたい人にも勉強になる内容です。

1週間で効果実感!声を出さずに歌が上達するボイストレーニング34 山田容子

こちらも歌が上手くなるための本ではありますが、なぜ私がこれをおすすめするのか?それは、声を出さなくても上達できるトレーニングが載っているからです。

 

アパートや実家にいると、騒音面から自分が思うような発声練習ができませんよね。かと言ってカラオケだとお金がかかるし、公園だと周りの目線が気になるものです。

 

その点この本には、声を出さずにできる練習法がたくさん紹介されています。

 

腹式呼吸から喉を壊さないコツ、喉の力を抜くエクササイズ(オーディションの時に良さそう)など、声優を目指す人にも役に立つ情報がたくさん!

 

自分の発声に自信が無い人、自宅で効率的に練習したい人におすすめです。