【失敗】就職活動が嫌で声優になりたくなり「養成所」に入った結果

大学3年で就職活動が嫌になり声優になりたいと感じ、養成所に入って目指すも失敗を説明している

「辛い就職活動よりも、自分は声優になるべきなんじゃないかな?」

「就職活動ばっかりしてて、普通の仕事は自分に合ってない。自分は声優が合ってる気がする」

「面接なんかで私の価値は測れない!アニメ観て気がついた!」

 

そんな風に思ったことがあるのではないですか?

私も大学3年には同じことを思っていました。

 

私はこの記事を書いている段階で28歳の独身女性です、仕事は会社で事務員をしています。

今は普通に仕事をしていますが、私は元々声優になりたいと思って養成所に通っていました。

 

それは大学3年生(21歳)の時でしたが、就職活動を機に声優になりたいと思って、声優を目指す場合どうなるのか?

私の経験談からお伝えしていきます。

就職活動に嫌気が声優を目指した動機

大学3年、そろそろ就職活動も初めている時期ですが、私は上手くいかない就職活動に嫌気が刺していました。
そんな時に何気なく友達から借りた漫画が原作のアニメDVDを観ていて、そこでアニメにはまったのです。

それまで漫画はたまに読んでもアニメはあまり観る事のなかった私ですが、くるくると変わるキャラクターの表情、それに合った声にすっかり魅了されてしまったのです。

 

「この声優がいいな」「あの声優の声が好きだな。」

と色んなアニメを観ている内に、私もこうやってアニメの世界に入ってみたいと思うようになりました。

そこで就職活動から逃避するように「声優になる方法」を調べたのです。
私が声優を目指したのは、アニメが好きでその世界へ逃げたかったからでした。

就職活動に疲弊していた私を救ってくれるのはアニメしかないと思っていたのです。

声優になろうと思ってネットで調べた

声優になろうと決めてまず、どうやったら声優になれるのかをネットで調べました。
そこで声優養成所か声優科のある専門学校へ通いつつ、「声優オーディション」を受けるという事を知りました。

 

私は4年制の大学に通いながらバイトをしてお金を貯めて、声優養成所へ通う事にしたのです。
幸いな事に夜間コース、年齢制限のない養成所があり、応募するとすぐに入所する事が出来ました。

全くの素人で右も左も判りませんが、養成所に入ってやれるだけの事はやってみようと思いました。

声優を目指している途中で買ったのは「吸入器」

声優養成所へレッスンに行くのは原則週に1回で、私は通える時は週2回、無理なら何とか週1で通っていました。

朝から昼まで単位の為に大学で講義を受けて、講義のない時間はバイトを詰め込み、夜に養成所で1コマ60分の授業を受けていました。

バイトは接客をして月に8万程度、両親には養成所へ行く事はなかなか言い出せず、バイトと就職活動が忙しいと誤魔化していたのです。

養成所は入学金が20万(分割払い)、月3万5千円(一括払い)の月謝制で、その他の道具は自分で用意しなければなりません。

例えば、私は喉が弱く、すぐにかすれてしまうので喉飴は勿論の事、声優を目指している途中で初めて吸入器を買いました。

超音波温熱吸入器ホットシャワーという物で、これで喉を温めたり鼻の通りをよくできるのです。

 

耳鼻科へ行くと置いている事があるこの機械、1万5千円程しましたがあると結構便利でした。
他にも携帯用パナソニック吸入器も持っていました、これは養成所のレッスン前に使う為の物です。

大学3年21歳~卒業後社会人の24歳まで続けていました

私が声優を目指して養成所へ入ったのは大学3年の21歳、その後何とか一般事務職に就職して24歳まで養成所へ通いました。
これだけ通ったのですが、結局私は声優への道を諦めてしまいました。

 

両親には大学4年の時に打ち明けて「養成所のお金も自分で払っているなら何も言わない」と賛成も反対もされませんでした。

その代り、就職して養成所へ通う事を強く勧められ、その通りにしながら続けていたのです。

 
大学卒業後は慣れない社会人生活の合間に、何とか頑張ってレッスンに行ってはオーディションを受けていました。
しかし、いつも結果は不合格でした。

失敗したのは私に特徴がなかったからでしょう

どうして私は声優になれなかったのか、それは24歳になった時に何気なく「このまま続けていても無理だろう」と悟って諦めてしまったからです。

私は声に特徴がなく、それに鼻声で見た目も可愛くないし、綺麗な声でもありません。

歌もあまり上手くないですし演技もレッスンはしましたが客観的に見るとあまりうまくなく自分自身でも苦手だと感じていますし、アイドル声優として売り出そうとしても顔も地味なのです。

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レッスンはしっかり受けていたので講師からは優等生だと言われていましたが、言い換えれば面白みがないのでしょう。

後から入ってくる若い生徒がどんどんオーディションに合格して良い役を貰い活躍しているのを見ていると、どんどん心がひねくれていってしまいました。

当時、学内で上手いなーと思っていた人は数年後に検索して見ると声優として有名になっていることもあり、心が折れそうになりました。

そして、24歳の時に「10回オーディションに落ちたらもう諦めよう」と決めて受けた所、その通り10回連続不合格になってしまったのです

 

もう諦めようと思った時は寂しかったですが、でもこれで自分がやりたかったことは完璧にやりきったという気持ちもありました。

今、筆者が声優を再び目指そうとするなら、何を気を付ける?

もしも、私がこれから声優をまた目指そうと思ったら、今度は何か1つでも特徴を見つけて挑むだろうと思います。
例えば「甲高い声」「低い声」これらはいい武器になります。

歌が上手いとか演技が素晴らしいとか、笑いのセンスがあるとかダンスが出来る、顔が可愛いといった事もとても強い武器です。

 

私はそういった物を見つける前に自分で勝手に限界を作って諦めてしまいました。声の演技などの経験はかなりのものになっていたのですが。

これは非常に勿体無い事をしたな、と今でも後悔しています。

 

「この素晴らしい世界に祝福を」の主人公役を演じた福島潤さんも1998年から声優として活動していたのに、主人公役は2016年で初めて演じられるという遅咲きの声優さんも実際にいらっしゃいました。

 

もし再び声優をするならば、福山潤さんを見習って意地でも声優になってやる、と我武者羅に頑張るでしょう。

こういったやる気や粘り強さも武器になります。

もしも就職活動をしていて、軽いきっかけだったけど、声優を目指していたい!と思えるならば、諦めず、粘り強く挑戦してみてください。

 

それに、よく言われませんか?

 

「夢を目指して、失敗するよりも安定の道の方が幸せだ」みたいな。

でも、これは間違っています。

 

ブラック企業やセクハラ問題やパワハラ問題ですぐに会社はイメージダウンする時代です。

イメージダウンすれば、会社の売り上げは減少して従業員は減らされます。

 

つまり、会社にいてもリスクは存在しているわけで安定なんてありません。一見安定に見えているだけです。

であれば、思い切り声優を目指して可能性を追いかけるのもたいした差はないです。

 

それに、「声優になりたいと目指す」その経験がないと社会人になってから、後悔しつづける人生を送ることになることもあるのです。

 

これは「声優をなりたくても声優を目指さないリスク」と言えます。

筆者の情報

ハンドルネーム:千奈

職業:会社員(大学3年から4年間、声優を目指してオーディションを10回以上落ちた経験あり)