Talkbackは、声優事務所ケンユウオフィスの付属養成所。代表は、ブラットピットの吹替で有名な堀内賢雄さんです。
主に外画で活躍されている堀内賢雄さんが代表なだけあって、事務所も外画が強い印象があります。
そんな付属養成所talkbackでは、一体どんなシステムでレッスンがおこなわれているのでしょうか。
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talkbackの良い点
まずは、talkbackの良い点からご紹介します。
平日週2回コースと土日週1回コースが選べる
talkbackは、本科、研修科、預かり生の順に上がっていきます。
本科と研修科では、平日週2回(各2時間ずつ)のレッスンと、土日週1回(4時間)のどちらかを選択することが可能です。
気になるレッスン内容ですが、本科は発声や表現力などの基礎練習をメインに実施。その後研修科になると、年2回開催される発表会に向けた稽古期間となります。
ちなみに研修科の発表会とは、預かりクラスに進級するための査定材料になる大切なもの。
1回目はコメディー、2回目は朗読劇になるので、預かり生になるために生徒は必死に練習していきます。
通常レッスンとは別にチケット制のワークショップがある
週4時間のレッスンだけでは物足りない人向けに、週1回オプションクラスが開講されています。
毎月レッスン内容が違い、単発のワークショップ形式なので、自分の都合に合わせて受講することが可能です。
また費用も、1回2000円のチケット制。お金さえ払えば自由に参加できます。
経験者向け「リトライ科」がある
talkbackでは、未経験者向けの本科・研修科とは別に、経験者向けのリトライ科があります。こちらは10~20名の少人数制で、10か月で所属を目指すという内容です。
<主な入所条件>
・声優事務所に1年以上所属していた人
・劇団・放映プロダクションに在籍し、仕事の実績がある人
見ての通り、かなり厳しい条件ですね。元プロ声優のための学科といって良いでしょう。
預かりクラスからプロデビューも可能
本科・研修科は、1クラス25名の3クラス制です。75名の中から、オーディションに合格した人のみ預かりクラスに進級できます。
合格する人数ははっきりと明記されていませんが、事務所のHPには25名ほど預かり所属として掲載されています。
そう考えると、預かり生になれるのは1クラス2~3人程度といえるでしょう。
なお預かり生は、レッスンを受けつつ現場経験も積み、認められればケンユウオフィスの所属となります。
talkbackの惜しい点
未経験者から元プロ声優まで、受け皿が広い印象があるtalkback。逆にtalkbackは、どういう人に不向きなのでしょうか。
アニメで活躍したい人には不向き
所属者や預かり生の実績を見ると、外画や海外ドラマの吹替をメインに活躍しています。事務所自体が吹替の仕事が多いので、アニメ作品に出たい人は難しいかもしれません。
ただし、堀内賢雄さん以外にもアニメに出演されている方はいます。
最近では、「BORUTO-NARUTO NEXT GENERATIONS-」のうちはサラダ役の菊池こころさんが有名でしょうか。
最初は吹替メインの仕事になるかもしれませんが、実力次第でアニメやナレーションもこなせるようになります。
学費がまあまあ高い
talkbackの学費は以下の通りです。
・本科:入所金15万(税別)+24万(税別)
・研修科:24万(税別)
・預かりクラス:月1万(税別)
・リトライ科:入所金7万(税別)+月18000円(税別)
色々な養成所や専門学校を声優になってからも話をきいたりしていましたが、この入所金の高さには驚きました。
私が経験してきた他の養成所では10万くらいが平均なのですが、本科は15万でリトライ科は7万です。
talkbackの入所を検討している人は、それなりの貯蓄は用意したほうが良いでしょう。
また、本科・研修科のレッスン費に関しては、3期に分割して納入となります。
・4月:8万円(税別)
・8月:10万円(税別)
・1月:6万円(税別)
一括納入しか受け付けない養成所も多いのですが、これなら働きながら学費を稼ぐこともできます。
外画に興味がある人はtalkbackがおすすめ
talkbackは、完全実力主義の養成所です。容姿や年齢などは関係ありません。また舞台稽古がメインのレッスン内容なので、発声や演技力はかなり上達します。
・外画をメインに仕事をしたい
・20代後半~30代でも入所できる養成所を探している
・預かり所属の段階からリトライして、たくさん仕事をしたい
こんな場合にはtalkbackは選択肢に入れてもいい養成所であると考えられます。